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ラジオ出演7回目 群馬県の公的相談窓口「つなぐん相談ダイヤル スタッフの声」

📻 この内容は、ラジオ番組『EVENING ECHOES』のコーナー【こころのいばしょ】(まえばしCITYエフエム 84.5MHz)
放送日:2025.10.29 にて、石黒やちよが解説した内容をもとに制作しています。

はじめに

今回の放送では、群馬県の公的相談窓口「つなぐん相談ダイヤル」にご協力いただき、
相談員・運営スタッフの方々の“生の声”をラジオでご紹介しました。

石黒自身のエピソード

実は私自身も、こどもが不登校になってすぐ、公的相談窓口に電話をかけるまで、すごく躊躇しました。
「無理をさせても学校に行かせることが正しい」と周囲から言われる中で、現実では学校に行きたくても行けなくて苦しんでいる我が子が目の前にいる。
たくさんの正論はぶつけられる。
けれど、具体的な手段につながるヒントはなかなか見つからない。
そんな中、親子ともにどうしたらいいかわからなくなり、
わずかでもヒントがほしくて、でも不安も大きくて——

その中で公的相談窓口を知り、藁にもすがる気持ちで電話をしたい。
けれど…できないんです。
これまでの経験から
「また否定されるんじゃないか」
「また厳しい言葉を言われるんじゃないか」
そんな風に不安になってしまって、電話をする時は本当に勇気が必要でした。

だからこそ、今回の放送ではすこしでも怖さや不安を和らげるために
「その先にいる人の声」を届けたいと思いました。

放送内容より(コメント全文紹介)

🟦 相談前の不安に寄り添う声

Q:不登校に悩むお子さん・保護者の方が、つなぐん相談ダイヤルに電話をかける前に、不安やためらいを感じているようです。そのような方に、相談窓口としてどんなメッセージを届けたいですか?

A:
日頃から気になっていること、不安に感じていること、誰に相談したら良いか分からないことなど、ぜひお電話ください。
勇気を出してかけてくれたあなたと、一緒に考え、次の一歩に進むお手伝いができれば嬉しいです。お待ちしています。

🟦 心情的なつらさへの寄り添い

Q:お子さん・保護者の方の心情的なつらさに寄り添うために、相談員の方が心がけていることがあれば教えてください。

A:
まずは、しっかりとお話を聞かせていただくことで、相談をしてくださった方がつながりを感じられるようにします。
必要に応じて他機関をご案内したり、こちらから連携することをご提案したりします。
いずれにしても、「つなぐん」に相談してよかったと思っていただける相談を目指して対応しています。

🟦 制度の工夫と体制

Q:「つなぐん」相談ダイヤルを運営する立場から見て、お子さん・保護者の方が安心して相談できるように、制度や体制で工夫していることを教えてください。

A:
令和6年の4月に、ワンストップ相談窓口「心と学びのサポートセンター『つなぐん』」を開設したことで、
「この程度のことを相談してもよいのかな」「どこに相談すればよいのだろう」と迷われていた方に、
「まずは『つなぐん』にかけてください」と言えるようになったことが良い点だと思います。
「つなぐん」は、電話や来所、メール、SNS等によって、24時間体制で「いつでも」「どこからでも」「いろいろな方法で」相談できるようにしました。

🟦 制度側からのメッセージ

Q:お子さん・保護者の方に伝えたい“制度側からのメッセージ”があれば、ぜひお願いします。

A:
生活する中で、誰もが困ったり悩んだりします。
自分で解決できることもあると思いますが、それが難しいときは、一人で抱え込まず、周囲のつながりを頼ることが大切です。
総合教育センターの「つなぐん」が皆様のお力になれるよう、スタッフ一同頑張りますので、ぜひご相談ください。

最後に届けた言葉

お子さんも親御さんも、もうじゅうぶんすぎるくらいにがんばっています。
『つなぐん相談ダイヤル』の電話の向こうにはあたたかなスタッフ様たちが待ってくれています。
匿名でも大丈夫です。
不登校の親って、弱い自分を見せられる場、否定されない場、本当にすくないですよね。
お話を聴いてもらうだけでもほんのすこしだけ見えてくるものがあるように思えます。
勇気が必要かもしれませんが、お子さんや保護者様の安心できる場へのヒントに繋がるといいなと思います。

つなぐん相談ダイヤル(こども・不登校 電話相談)
📞 0270-26-9200
群馬県総合教育センター 子ども教育相談係
※電話相談は無料です。匿名でもOK。保護者の心情的なつらさについても、ぜひご相談ください。

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