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ラジオ出演2回目 不登校対応8ステップ step① こどものヒアリング(否定しない)

この内容は、ラジオ番組『EVENING ECHOES』のコーナー【こころのいばしょ】 (まえばしCITYエフエム 84.5MHz) 放送日:2025.5.14 にて、石黒やちよが解説した内容をもとに制作しています。


⭐ ラジオ第2回(2025.5.14放送)

不登校に「スモールステップ」で対応する方法

MANABO ASOBO(まなぼあそぼ)代表・石黒

はじめに

まなぼあそぼの石黒です。 不登校の母でもあり、不登校・障がいなどのマイノリティなお子さんとご家族の支援をしています。

今回のテーマは 「不登校にスモールステップで対応する方法」 です。

前回のおさらい

(今回から聞いた方のために)

群馬県の不登校は、令和5年度の調査で次のようになっています。

■ 群馬県の不登校数(公立のみ)

  • 小中:4,700人(3.4%)
    • 小学校:1,713人(1.9%)
    • 中学校:2,987人(6.1%) → 前年度の 1.2倍
  • 高校:1,057人(2.9%)

「我が家だけではないのかも」と、少し安心してほしいです。

不登校の原因は「いじめ」ではなく“心の擦り切れ”

群馬県庁の調べでは、 不登校の理由の 70%が「気力の低下・うつ」 です。

つまり、 心のエネルギーがすり減っている状態 が最も多い。

その背景には、 少数派の先天性特性(強い感受性、発達障がい、五感の鋭敏さ)が関係しています。

多数派の集団生活の中では、 少数派の子に「おまえヘンだよ」問題が起きやすい。

でもこれは、

  • 本人が悪いわけでも
  • 親が悪いわけでも
  • 少数派であることが悪いわけでもない

ということをまず知ってほしい。

大切なのは「先天的に感覚が違う人がいる」と知ること

  • 多数派と違うことは 否定されるものではない
  • 人を否定する理由にもならない
  • 自分を否定する必要もない

ありのままの自分が 何を好きで 何が苦手で どんな時にしっくりくるのか

「自分軸さがし」からスタートすることが、長い人生の生きやすさにつながります。

そのお手伝いとして、群馬県には相談窓口があります。

📞 つなぐん相談ダイヤル 0270-26-9200

ラジオ第2回の内容

「不登校にスモールステップで対応しよう」

前橋市の公立中学生が不登校になった場合を例に、 不登校対応8ステップ を紹介します。

⭐ 不登校対応 8ステップ

(スクールソーシャルワーカーさんにも確認していただいた内容)

STEP1 こどものヒアリング(否定しない)

転校して1か月、身体の不調を訴えるケースは多いです。

不登校児に多い症状:

  • 睡眠障害
  • 頭痛
  • 腹痛

脳と大腸はメンタルの影響を受けやすく、 「気持ちの言語化ができず、本人も何にストレスを感じているかわからない」ことも多い。

×やってはいけない言葉

  • 「ウソ言ってない?」
  • 「さぼりたいだけでしょ」
  • 「そのくらいよくあるよ、学校行きなさい」
  • 「なんで学校行かないの」

これはアドバイスではなく、 親の不安をぶつけてしまう言葉 です。

子どもはすでに限界まで頑張っています。 そこに不安をぶつけると、さらに追い詰めてしまいます。

STEP2 学校への報告・連絡・相談

中学校は義務教育。 先生は「地方公務員」であり、法律(学校教育法)に沿って行動します。

不登校の定義(文科省)

病気や経済的理由なく、年間30日以上欠席したもの

先生が頻繁に連絡してくるのは、 「支援しなければならない」という法的義務があるため。

先にこちらから報告してしまえば、先生側も安心します。

STEP3 スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーと連携

担任に相談しにくければ、 教頭先生・保健室の先生でもOK。

スクールカウンセラー(SC)

  • 公認心理師・臨床心理士
  • 心理面の支援・カウンセリング

スクールソーシャルワーカー(SSW)

  • 社会福祉士・精神保健福祉士
  • 福祉・制度・行政との連携支援

どちらでも、 お子さんと保護者に合う方を選んで大丈夫。

STEP4 医療の力もかりよう

旭川医科大学の研究では、 不登校児の 57%が先天性脳機能障害(発達障害) と報告されています。

小児科・内科でも相談可能です。

群馬県で発達障がい診断が可能な小児科

(群馬県庁サイトより)

  • 英内科クリニック
  • 古森病院
  • しんどう小児科医院

STEP5 ママ自身の心も大切に(公的相談窓口)

📞 つなぐん相談ダイヤル 0270-26-9200 (月〜金 9:00〜17:00 / 第2・第4土曜 9:00〜15:00)

親子で来所し、 同時に相談を受けることも可能(事前予約制)。

STEP6 こどものサポート体制を構築

家庭だけで頑張らなくてOK。 学校・医療・公的相談と連携していきます。

STEP7 学習支援を検討しよう

① 公的支援【教育支援センター】

  • 無料
  • 元校長・元教員などが運営
  • 見学・体験可能
  • 出席扱いになる場合あり 👉 まずは つなぐん相談ダイヤル

② 民間支援【フリースクール・在宅学習】

  • 有料
  • 条件を満たせば出席扱いになることも

STEP8 ご自身も大切に

学校との連携、公的相談、医療… 保護者が中心となるため、とても大変です。

お母さん・お父さんは十分がんばっています。 お子さんも十分がんばっています。

誰が悪いのではなく、 「お子さんにとってここがいいな」を一緒に探すことが大切。

自助・共助・公助のうち、 自助(家庭)と公助(行政)を大切に。

ゲームとの付き合い方(補足)

ゲームは「安心」「楽しさ」を得られる場所でもあります。

オンラインゲームでは

  • 他者から「すごい!」と言われる → 自尊心が満たされる
  • 他者を助ける → 他者貢献

という体験ができます。

例: 在宅学習200分やったらゲームし放題 23時消灯 など、家庭でルールを決めるのもひとつの方法です。

まとめ

不登校は「氷山の一角」。 その下にある心の問題・特性・環境を一緒に見ていくことが大切です。

少数派の先天性特性を持つことは悪いことではありません。 本人が悪いわけでも、親が悪いわけでもありません。

大切なのは、 「先天的に感覚が違う人がいる」ことを知ること。

違うことは否定されるものではない。 人を否定する理由にもならない。 自分を否定する必要もない。

ありのままの自分が 何を好きで 何が苦手で どんな時にしっくりくるのか

「自分軸さがし」からスタートしましょう。